2016年6月11日土曜日

第2回 ♪ 音楽史&音楽理論 講座 ♪ のご案内


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こんにちは、MUCHOJIです。
初めて当ブログをご訪問の方は、「はじめに」をお読みください。
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6月5日に、第1回の ♪ 音楽史&音楽理論 講座 ♪ を開催いたしました。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました!

第1回では、「音楽室に肖像の無い作曲家たち 〜中世・ルネサンスの音楽〜」
と題して、 グレゴリオ聖歌、ヒルデガルト、ジェズアルド、
ダウランド、モンテヴェルディ…などなど、
中世やルネサンスの作曲家たちの音楽を紹介しました。

質疑応答コーナーでは、調性が確立する前の旋法についてもご紹介しました。
調性が確立する前の旋法を使った音楽は、不安定さを感じたり、
少し奇妙な感じもするかもしれませんが、
調性音楽とはまた違った魅力を感じていただけたのではないでしょうか。 

音楽に詳しい方も多かったので、次回以降はもっと専門的な内容も盛り込んで
お話していこうと思っています。

第2回は、7月3日(日)に開催いたします。



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♪ 音楽史&音楽理論 講座 ♪ (シリーズ講座)

 ◇講師:日比美和子

 ◇概要
クラシック音楽は一見、敷居が高そうに見えますが、
実はしくみがわかるとグッと楽しめるようになります。
この講座では、作曲家の人生や性格が伝わるエピソード、
作曲当時の社会状況や歴史的な背景、音楽を形作る音楽理論… といった、
実際の音楽の「裏側」にあるさまざまな要素・要因についてお話ししながら、
おすすめのクラシック音楽の音源を紹介していきます。
シリーズ講座ですが、1回ごともそれぞれまとまった内容でできているので、
ご都合や興味関心に合わせてお越しください。   

第2回音楽講座のご案内はこちら  
 ↓


 第2回:
ヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデル 〜ルネサンスからバロック音楽へ〜

 ◇開催日
7月3日(日)

 ◇時間
14:00~15:40頃

 ◇場所
お問い合わせを頂いた方にメールでお知らせいたします。 

◇会費
大人:$10

◇お申し込み方法
下記メールにてお問い合わせください。
登録フォームをお送りいたします。

お問い合わせメールアドレス:muchojiあっとyahoo.com
「あっと」を「@」に変えてメールをお送りください。



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◇全8回シリーズで予定される内容

第1回:6月5日(日)
 音楽室に肖像の無い作曲家たち 〜中世・ルネサンスの音楽〜

第2回:7月3日(日)
 ヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデル 〜ルネサンスからバロック音楽へ〜

第3回:
 ハイドン&モーツァルト 〜古典派の音楽〜

第4回:
 ベートーヴェン 〜古典派からロマン派へ〜

第5回:
 ブラームス、シューマン、メンデルスゾーン 
   〜ドイツ・ロマン派の巨匠たち〜

第6回:
 ドヴォルザーク、チャイコフスキー、ストラヴィンスキー 
   〜国民楽派とロシアの音楽〜

第7回:
 ドビュッシー、ラヴェル、サティ 
   〜フランス印象主義とその後〜

第8回:
 20世紀の音楽とアメリカの音楽 〜クラシック音楽の未来〜




※ 講義の内容は予告なく変更されることがあります。ご了承ください。


皆様のご参加をお待ちしています!




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2016年6月9日木曜日

カタコンベで聴く瞑想の音楽 アタッカ弦楽四重奏団 ハイドン「十字架上のキリストの七つの言葉」


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こんにちは、MUCHOJIです。
初めて当ブログをご訪問の方は、「はじめに」をお読みください。
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6月8日 アタッカ弦楽四重奏団
    @Crypt Chapel of The Church of the Intercession 

今日は配慮が行き渡らず反省の1日でした。 

クラシックコンサート予習講座 室内楽の楽しみ方
  〜アタッカ弦楽四重奏団を聴く〜」にお越しいただいた方、
ありがとうございました。

アタッカ弦楽四重奏団のコンサートのチケットが完売してしまい、
来られなかった方には申し訳ございません。

コンサートが良かっただけに余計に反省の1日でした。
次回はチケットの残席なども随時チェックするようにしたいと思います。

さて、予習講座では、ハイドンの時代の楽器と現代の楽器の違いや、
演奏法の違い、演奏曲目の「十字架上のキリストの七つの言葉」
などについて解説しました。

それから徒歩移動して、コンサート会場のある教会へ。



アッパーマンハッタン、West 155th Streetの高台の上の広くて美しい墓地の傍にある
Crypt Chapel of The Church of the Intercession 
薔薇が美しく咲く庭の横の回廊を通って奥に行くと、右手に立派なチャペルがあります。



でも今日の目的地はチャペルではなく… 

普段は入れない、地下のカタコンベです。
墓地を左手に見ながら地下への階段を下っていくと…

薄暗い、蝋燭に照らされたとっても雰囲気ある空間が!!!


狭い空間ですが、とてもよく反響します。

このカタコンベでハイドンの「十字架上のキリストの七つの言葉」って
ぴったりすぎてぞくぞくします。

十字架に磔にされたイエス・キリストが遺したと言われる七つの言葉。
とても有名な内容ですが、その七つの言葉に音楽をつけたのは音楽史上、
4人の作曲家しかいません。

古くはシュッツ、ハイドン、デュボアときて、現在も存命のグヴァイドゥーリナ。
その中でもハイドンの「十字架上のキリストの七つの言葉」が最も有名。

構成は次の通り。

イントロダクション Ⅰ
第1ソナタ 「父よ!彼らの罪を赦したまえ」 Largo
第2ソナタ 「あなたは今日、私と共に楽園にいる」 Grave e cantabile
第3ソナタ 「ギュナイ(女の方)、これがあなたの息子です」 Grave
第4ソナタ 「わが神よ!何故私を見捨てたのですか?」 Largo
イントロダクションⅡ
第5ソナタ 「渇く!」 Adagio
第6ソナタ 「果たされた!」 Lento
第7ソナタ 「父よ!あなたの手に私の霊を委ねます」 Largo
地震  Presto e con tutta la forza



ニ短調という、レクイエムに多く使われる調性を用いていて、
またすべてが緩徐楽章(ゆるやかなゆったりとした曲調)で書かれていることからも、
一般的に瞑想的な音楽だと言われています。

ただし... 今日聴いたアタッカ弦楽四重奏団バージョン
(チェロのアンドリュー・イーさんと他のメンバーによる編曲)は、
その演奏スタイルにもよるのでしょう、「瞑想的」というより、
うちに秘めた激しさが猛烈な勢いで溢れ出す、とてつもなく壮大で
ドラマティックな音楽でした。

七つの言葉が発せられた状況、ストーリーが目に浮かぶ音楽。

たとえば、罪無きイエスが人々の代わりに神に捨てられるソナタⅣ
イエスにとって神に捨てられるということが、どれほど恐ろしいことか、
音楽がそれを容易に想像させてくれました。

また、最初の第一の言葉と第七の言葉で、
イエスは、聖なる神のことを「わが神」ではなく「父よ」と呼びかけるのですが、
特に最後の、自分の肉体の死がまもなくやってくることに気づいていたイエスが、
自分を御父にゆだねます、と言うときの「父よ」という呼びかけは、
幼児の父親に対する呼びかけにも似た純粋なものではなかっただろうか、と思えるほど。

そういった、イエスの少し人間らしい心の動きも音楽が見事に描いていました。 
作曲者ハイドンの偉大さを感じるのはもちろん、それを素晴らしい形でアレンジした
アタッカ弦楽四重奏団の音楽に圧倒されました。





黒の衣装で登場したアタッカ弦楽四重奏団。雰囲気たっぷり。

狭い空間なので音の振動がびりびりと伝わってきて、すごい迫力でした。
特に、最後の「地震」は、とても4人で演奏しているとは思えない、
まるでオーケストラのような壮大な響き。

一方で、繊細なピアニッシモも美しい。
ソナタⅦの消え入りそうなピチカートで告げられるイエス・キリストの
死の瞬間には、神々しい光が見えた気がします。

本日参加できなかった方へ。
とても素敵な場所なので、また別の機会にご一緒できますように。

クラシックコンサート予習講座は、
おすすめのコンサートがある際に随時企画していきますので、
興味のある方はぜひご参加いただければ幸いです。


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2016年6月8日 
アタッカ弦楽四重奏団 @Crypt Chapel of The Church of the Intercession 

ハイドン:十字架上のキリストの七つの言葉 



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