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こんにちは、MUCHOJIです。
初めて当ブログをご訪問の方は、「はじめに」をお読みください。
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日本では「現代音楽」=「難しくて不快な音」
というイメージを持たれて敬遠されることが多いと思いますが、
ここ数十年の間に作曲されてきた現代音楽の中には、
聴きやすくて耳に心地よい音楽というのもたくさんあります。
とはいっても「21世紀らしい」アプローチをしなければ新奇性がないので、
作曲家は常に新しいアイデアを追求しているわけです。
藤枝守氏の曲集「植物文様Patterns of Plants」(1996-2011)もそのひとつ。
「植物文様」はいわば植物の声をメロディー化したようなもの。
生物はみな微弱な電気を発しているのですが、プラントロンという装置を用いて、
葉っぱに電極をつないで、葉の表面から電気の変化を読み取り、
そのデータのパターンをベースに藤枝守氏は作曲しているそう。
インスピレーションを受けて、という方が正しいかもしれませんが。
ピアニストのサラ・カーヒルSarah Cahillさんがクイーンズのアストリアにある、
イサム・ノグチ美術館で明後日2月28日(日)まで、
藤枝氏の植物文様を開館時間じゅう演奏しています。
Sarah Cahill, Photo:Marianne La Rochelle |
興味を惹かれて行ったのですが、彼女はジョン・アダムスから17歳の時に
「中国の門China Gates」を献呈されているんですね。
父親が中国美術史の教授だったというのも関係しているのでしょうか。
たしかに創作力を掻き立てられそうな精霊っぽい雰囲気を持ったピアニストです。
Youtube: China Gates -John Adams (Performed by Fraser Graham)
植物文様は、まさに「唐草模様」の音楽。
バロック音楽の組曲を思わせる小品のコレクションで、
音楽は基本的にケルト風、ミニマル風で聴きやすいです。
Youtube: Patterns of Plants, the Seventh Collection: Pattern B
イサム・ノグチ美術館はうちっぱなしのコンクリートの床をもつ建物なので、
教会のように音が響きます。
ノグチさんの作品は様々な質感をもっているので、
石なのに生き物のように感じることがあるのですが、
音楽が流れているとますますその感覚が強まる感じ。
イサム・ノグチ美術館は居心地が良いので実は結構気に入っています。
いつも空いているし、特に庭が落ち着きます。
ニューヨークじゃないみたいに意外なほど静か。
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