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こんにちは、MUCHOJIです。
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ザイラーピアノデュオ 茅葺コンサート
京都駅から電車で約1時間。
味わいのある特急電車「はしだて」で
コンサート会場の最寄り駅である胡麻駅を目指します。
このコンサートがなによりもすごいところは、
なんと、このコンサートだけのために、
普段は各駅停車の列車しか停まらない駅に、
JR特急さえもが臨時停車すること!
さて、ここでどんなコンサートが行われているかというと、
エルンスト・ザイラーさん、カズコ・ザイラーさんという夫妻による
ザイラーピアノデュオのコンサート。
このコンサートは「かやぶきコンサート」と呼ばれているのですが、
それは、その建物が茅葺屋根の音楽堂だから。
ザイラー夫妻は、1784年(天明4年)建立された福井県大飯郡の禅寺
「善応寺」の旧本堂を譲り受けて平成元年に移築再建。
こうして「かやぶき音楽堂」が生まれました。
2006年には、文化庁により国の登録有形文化財に指定されます。
このかやぶき音楽堂では、
初夏と秋のシーズンにかやぶきコンサートを定期的に行い、
全国各地、海外からもお客さんが訪れています。
所在地「胡麻の里」はほとんど田んぼと畑と山しか見えない田舎
そのいかにものどかな風景の中にその音楽堂はあります。
田んぼの畦道や、ぽつりぽつりと見える人家の間、小さな集落の間を、
道に咲く小花や、家々の軒先に植えられた木々の実などを
愛でながら歩いていきます。
小高い山の中腹に茅葺屋根の音楽堂が見えてきました。
約250人の収容が可能な場所で、
温かみのある空間の中、座布団に座って聴くコンサートです。
今日の2階席からの眺め (^_^*)
天井桟敷の人になったみたい。
休憩中には、夫人が焼いてくださったケーキと、
庭のハーブで作られたハーブティーが振舞われます。
ホッとするやさしい味。
会場に生けられたお花も見事。
職業柄、ピアノの保管の仕方や反響板が 気になって見てしまいます。
建物のすぐ裏手は山で側面は田んぼ、 ということで湿気はかなり高く、
ピアノのカバーは演奏直前まで掛けられていて
中で除湿機がフル稼動しています。
演奏後もピアノはすぐに覆われてしまいます。
管理の苦労が忍ばれます。
ここの反響板は現代作家による芸術作品です。
茅葺屋根なので通常の家よりは天井が高いのですが、
天井に、前後で合計10枚の反響板が吊り下げられ、
音が客席側に飛ぶように設計されています。
和風の家にメタル感のある反響板!? と思うかもしれませんが、
つや消しの効果で、意外にもしっくり合っています。
演奏はすべて4手連弾。
夫妻のなごやかムードなお話を挟みながら進みます。
終演後には、夫妻が自ら田んぼで稲作を行ったお米による
おにぎりが振舞われました。
シンプルな塩握りですが、お米の味が引き立って、美味。
毎年5000人〜6000人の人がかやぶきコンサートを訪れ、
一人ひとつのおにぎりをいただくわけですから、
相当な量のお米を育てているはず。感謝。
お米の販売も行われています。
自然をこよなく愛し、胡麻の里で稲作りもする夫妻。
和やかな雰囲気の演奏だけでなく、
そのライフスタイルも共感を呼び、
全国からお客さんがこの辺鄙な場所を訪れ、 音楽を楽しむ…
しかもリピーター率もとても高い。
芸術を楽しむ時、人は演奏だけを楽しむわけではない。
その演奏家の人柄、ライフスタイル、会場までの道のり、会場の雰囲気、
そうした演奏にまつわるすべてをトータルで楽しむものなのだ
ということを改めて実感できるコンサートです。
ちなみにかやぶきコンサートに行く場合は、
電車にはくれぐれも乗り遅れないように。
次の電車は1時間後です... なんてのはザラです。
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2015年9月26日 @かやぶき音楽堂(京都)
ザイラーピアノデュオ
ピアノ:エルンスト・ザイラー/カズコ・ザイラー
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