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こんにちは、MUCHOJIです。
初めて当ブログをご訪問の方は、「はじめに」をお読みください。
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ヴィオラスペース2014 名古屋公演。
前回2013年で取り上げられた作曲家パウル・ヒンデミットと比べると
ちょっと地味ではありますが、
20世紀が誇る優れたヴィオラ奏者ヒンデミットと並ぶ偉大なるヴィオラの独奏者、
また教育者としても名高い、ライオネル・ターティスとウィリアム・プリムローズを讃え、
彼らの出身である「英国」を特集していました。
いくつか意外な作品に出会えたのは収穫です。
ひとつはイギリスの作曲家ヨーク・ボーエンの
「4本のヴィオラのための幻想曲 作品41」。
音色の異なる4本のヴィオラが狭い音域を絡み合うように弾いて行く時に、
独特の濁りで面白い響きが生まれることまで計算されて
作曲されているように聴こえました。
もうひとつ、印象的な作品は、イギリスで時代的に社会的性差別を
免れ得なかった女性作曲家レベッカ・クラークのヴィオラソナタ。
叙情的な第1楽章と、素朴な民謡の骨格があからさまに出ている第2楽章
(ピアノの有吉亮治さんによるこの部分の表現がとにかく素晴らしい)が
第3楽章で見事に融合されています。
ヴィオラのアントワン・タメスティが今日も変化自在の音色で
第1第2楽章の対照と、第3楽章で融合させるときの奏法を変えているので
手元を見ていると、非常に面白かったです。
彼はヴィブラートだけで100種類以上奏法を持っていると言われていますが、
自身で編曲したパーセルの「ファンタジア」からの抜粋は、
ノンヴィブラートを効果的に用いて、
ヴィオラ・ダ・ガンバのような響きまで再現していて、
過去の音楽の再現へのこだわりが感じられました。
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2014年5月21日 @電気文化会館ザ・コンサートホール
ヴィオラスペース2014 ~それは、にんげんを奏でる楽器だ~
英国に育まれたヴィオラ音楽
偉大なるヴィオラ奏者ターティスとプリムローズを讃えて
今井信子/百武由紀/アントワン・タメスティ/岩根衣李/山田沙織/
吉内 紫(ヴィオラ)
加藤志麻(チェロ) 有吉亮治(ピアノ)
パーセル/G.タメスティ編:ファンタジアより
A. ベンジャミン:ヴィオラソナタより
チャイコフスキー/プリムローズ編:ただ憧れを知る者のみが
フォーレ/ターティス編:悲歌、夢のあとに
ボーエン:4本のヴィオラのための幻想曲
ヴォーン=ウィリアムズ:「グリーンスリーヴズ」による幻想曲
ブリテン:ラクリメ~ダウランドの投影
クラーク:ヴィオラソナタ
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