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こんにちは、MUCHOJIです。
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2015年9月13日
苦難を乗り越え片手で紡ぐ魂の音
左手のピアニスト 智内威雄
智内威雄さんは、音大卒業後ドイツに渡り、
数々の国際コンクールに入賞。
華々しい活動をスタートしようとした矢先、
脳が体の一部を制御できなくなる難病
「局所性ジストニア」を発症、
右手を思うように動かすことができず、
演奏活動停止を余儀なくされます。
日常生活には支障はなくとも、
両手のピアノ演奏は諦めざるを得なかった智内さんは、
2003年から「左手のピアニスト」として活動を再開。
驚異的なテクニックと豊かな音楽性で新境地を切り拓き、
ハンディキャップを持っているからこそ気づいた音楽の力や、
再発見した左手のための歴史的な作品を
「心に響く命の音」として私たちに届けています。
その活動は各種テレビ番組でも取り上げられ
話題の人となりました。
この日のメインは作曲家、川上統さんが智内さんと
大蔵流狂言方の善竹隆司さんのために書き下ろした
「宮沢賢治の夜(朗読と左手ピアノのための)」。
宮沢賢治と同時代に生きたロシアの作曲家プロコフィエフを
思わせるようなモダンな響きと朗読により、
宮沢賢治の物語が紡がれました。
照明を落とした舞台上に浮かび上がるアーティストたち。
小さなホールの天井から音が星になって降ってくるよう。
大蔵流狂言方の善竹隆司さんの語りも
真に迫るものがあり、皆前のめりになって聴いていました。
プロコフィエフらしいちょっとシニカル&ラディカルな
響きのが垣間見える音楽に、
宮澤賢治自身が作曲した「星めぐりの歌」が
引用されているのも面白い。
智内さんさんの魅力はそのお人柄にもあります。
ステージで演奏している時の真剣な姿と、
気さくで、良い意味で力の抜けた、MCの時のギャップが
激しく、思わずほっこり。
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2015年9月13日 @宗次ホール
左手のピアニスト 智内威雄
朗読:善竹 隆司
川上 統:組曲「宮沢賢治の夜」
(朗読と左手ピアノのための) 他
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