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こんにちは、MUCHOJIです。
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2015年2月8日
名古屋の伝説的な音楽ヴェニュ「スタジオ・ルンデ」最終例会
「An die RUNDE 山崎伸子&小林道夫デュオコンサート」へ。
「ルンデに寄せて」と名付けられた公演。
名古屋の伝説的な室内楽ホール「スタジオ・ルンデ」が
閉館したのは2007年。
1981年の開館以来、26年に渡って
世界のトップアーティストたちが
わずか160席の室内楽ホールにやってきては、
採算や客寄せのために妥協することない
こだわりのプログラムを聴かせてきました。
この意味では古今東西眺めても本当に稀有な存在でしょう。
私はルンデ世代ではないのですが、
閉館以後も行われていた「例会」もとうとう本当に最後ということで
この最終例会に行くことにしました。
ルンデの主催、鈴木さんの冒頭の挨拶に、その語り口は柔らかくとも、
「ああ、これは自分の人生最後のコンサートと思って
聴かなきゃいけない類のものだな」と感じます。
ルンデと最も深い関わりのあった2人の演奏家による、
派手なイベントとは無縁のルンデらしい、内容を厳選したプログラム。
アンコール1曲目のブラームスの歌曲「野辺に咲くひとり」で
自分の心臓の鼓動が大きくなるのを感じる。
草原に横たわって空を見上げていると
空の蒼さに包み込まれる、という1番に続いて、
2番は、美しく流れて行く雲を見ている...
私はまるでずっと前に死んでしまっていて... という内容。
心のこもったあたたかい演奏なのにとても切ない。
アンコール3曲目のカザルス「鳥の歌」で感極まって
涙が止まらなくなってしまいました。
会場は宗次ホールの常連さんばかり、いやいや、
ルンデの会員さんだったお客様が2007年に開館した宗次ホールに来ているのだ。
ルンデのおかげで名古屋にはコアな室内楽ファンであり、
本当に音楽を愛する人々がいらっしゃる。
クラシックになじみのない人々が
クラシックに親しむきっかけを作るのも大事、
一方でその方たちがもっと深く音楽を楽しめるような企画を行っていくのも大事。
時代も状況も異なるけど、ルンデから学ぶことは多いはず。
終演後に舞台に上がってピアノを見せて頂きました。
使用ピアノはルンデ開館時に導入されたフルコンYAMAHA CF。
1982年に来演した旧ソ連のピアニスト、
タチアナ・ニコライエワさんはすっかり気に入って
「私のピアノ」と呼んで来演の度フレームにサインをしたそう。
久々に心から「行ってよかった」と思える公演。
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2015年2月8日 @電気文化会館ザ・コンサートホール
An die RUNDE 山崎伸子&小林道夫デュオコンサート
チェロ:山崎伸子
ピアノ:小林道夫
J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調
J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調
シューマン:民謡風の5つの小品
ブラームス:チェロソナタ 第1番 ホ短調
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