2016年1月12日火曜日

NY気鋭の弦楽四重奏団 アタッカ・カルテット ハイドンThe 68シリーズ

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こんにちは、MUCHOJIです。
初めて当ブログをご訪問の方は、「はじめに」をお読みください。
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ニューヨークで活躍する若手弦楽四重奏団
「アタッカ・カルテット Attacca Quartet」のハイドンThe 68シリーズ 第19回を
2015年11月にニューヨークのHoly Trinity Lutheran Churchで聴いたときのことを
思い返す。

というのも、まもなく2016年1月21日(木)に再びそのシリーズの第20回コンサートが
開催されるから。

アタッカ・カルテットは、The 68シリーズで、
ハイドンが生涯に書いたと言われる全68曲の弦楽四重奏曲全曲の演奏を掲げています。
実はもうほとんど終わりに近く、すでに次は第20回。彼らの目標達成も間近です。

このシリーズは、ウェストサイド65丁目にある
Holy Trinity Lutheran Churchで行われています。

この教会での演奏は、残響の長さが心地よく、ヴィオラのルーク君に変わって
新しく入ったネイサン君もまろやかでいい音色。

アタッカ・カルテットはこのHoly Trinity Lutheran Churchでの収録内容を
いくつもYoutubeにアップしているので、
背景の美しさや残響の長さもそちらでお楽しみ頂けます♪

コンサート前のプレトークは親しみやすく、演奏はマニアックで、
ハイドンの弦楽四重奏を聴く楽しみを久しぶりに存分に味わうことができました。

アタッカ・カルテットといえば、最近では増えてきましたが、
楽曲によって弓を持ち帰る弦楽四重奏団のひとつです。

つまり、演奏される楽曲の時代に応じた奏法を取り入れているわけ。

ハイドンの弦楽四重奏曲を演奏する時は、
普段使っているモダンの弓からバロック風(たしかハイブリッド)の弓に持ち替え、
チェロはエンドピンなしで膝のあいだに挟んで演奏します。

一方、近世の音楽ではいつもどおり、モダンの弓で演奏します。

また、彼らは親交のあるジョン・アダムスの作品を演奏する時には
“サイボーグ・アタッカ・カルテット”なんて一部で呼ばれるような、
ちょっと無機的・機械的なかっこよさを披露することでも有名。

私が初めて彼らの音楽を生で聴いたのは、
2014年4月に名古屋の宗次ホールに来演したとき。

すでに大阪国際室内楽コンクール第1位受賞後で、
映画「25年目の弦楽四重奏」への出演などもあり、
室内楽ファンのあいだでは結構有名でした。

まず、ハイドンの弦楽四重奏曲では弓の持ち替えよりも、
ヴィブラートや細かいニュアンスの出し方に目が釘付け。

ヴィブラートはごくごく控えめで“ここぞ”という時にだけにものすごく効果的に使われます。

なによりヴィブラートなしでこれほどに豊かでニュアンスに富んだ音色が出ることに驚き。

この公演中には、なんとバルトークの弦楽四重奏曲を演奏中に
ルークさんのヴィオラの弦が切れてしまうハプニングが起きます。
しかしメンバーの誰もが驚かず、まずはルークさんが舞台袖に戻ってきて弦の張替え。

その間に第2ヴァイオリンの徳永慶子さんが、すかさず
「何か質問ありますか?」と会場のお客さんとコミュニケーションの場に。
映画「25年目の弦楽四重奏」についてなど、
さすが名古屋の室内楽ファンならではの質問が飛び交います。

張り替えた弦でなおも高い集中力で弾き切り、力強い熱演により終演しました。

たしかに曲も激しかったですが、
弦が切れたもう一つの理由はルーク君のヴィオラはとても大きいこと!

これまでたくさんのヴィオラを見てきましたが、ここまで大きいのはなかなか珍しい。
きっと弦の張力が強く相当のストレスがかかっているのでしょう。

終演後のステージ上には大量の抜け毛が…
ステージ上に残されたアンドリュー君(チェロ)の切れた弓の毛が
当日の演奏の激しさを静かに語っていました。

ああ、私の大切な髪の毛が… って弓の毛(馬の毛)ですけど(笑)

さて、次のハイドンThe 68シリーズが開催されるのは、
2016年1月21日(木)ニューヨークのウェストサイト65丁目、
Holy Trinity Lutheran Churchにて。

今回も期待しています。



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アタッカ・カルテット

第1ヴァイオリン:エイミー・シュローダー
第2ヴァイオリン:徳永慶子
ヴィオラ:ルーク・フレミング→ネイサン・シュラム
チェロ:アンドリュー・イー

※2015年11月にヴィオラがルーク・フレミングからネイサン・シュラムに交代。

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